主人公の青年は、学生ながら新聞社に特種を提供するバイトに励んでいる。彼が拾ってきた奇妙な事件を、解き明かすのは大家の隠居玄翁先生。・・・という、単なる短編集と思いきや、最後まで読んでビックリ。
ちょっと昔の日本の風俗も満喫できる、正に物集ワールド。他の作品も、文体に慣れる必要はあるが、読み応えがある。
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大東京三十五区夭都七事件 単行本 – 2002/10/1
物集 高音
(著)
- 本の長さ289ページ
- 言語日本語
- 出版社祥伝社
- 発売日2002/10/1
- ISBN-104396632169
- ISBN-13978-4396632168
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
天から降る死骸、坂を跳ね上がる髑髏、白昼突如橋の上から消失した男…。昭和初期の帝都東京を揺るがす怪事件。「縁側探偵」玄翁先生こと間直瀬玄蕃が解き明かす意外な真相とは!?
登録情報
- 出版社 : 祥伝社 (2002/10/1)
- 発売日 : 2002/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 289ページ
- ISBN-10 : 4396632169
- ISBN-13 : 978-4396632168
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,526,392位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 369,671位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年7月15日に日本でレビュー済み
シリーズの2冊目です。時代設定とそのレトロな雰囲気、風情、詳細な下調べと、相当に凝った小説です。そのあたりが好きな方にはたまらない作品だと思います。ただ、個人の好みで申し訳ないのですが、ミステリ自体はどうということもないし、登場人物には現実感がないし、気負った文体がどうも・・で、読んでいくうちにいつも眠くなってしまいます。1冊目も同様で、がんばって2冊目も読んでみたのですが同じでした。相性の問題かと。辛口でどうもすみません。
2007年8月6日に日本でレビュー済み
覆面作家・・だそうで、プロフィール等は不明です。作中(血食 系図屋奔走セリ)では鎌倉出身とあります。実は鎌倉の図書館でこの本を目にしました。もしかしたら本当に鎌倉あたりに関係のある作家かもしれません。
内容は安楽椅子探偵の玄翁先生と少々間抜けな新聞記者の阿閉万(あとじよろず)の絡みで話は進行します。トリックはいまひとつですが、なんか雰囲気が良い(好みはあるが)昭和の初期が舞台、この作家はこの辺りが好きらしい。あまり構えずに読めば結構楽しめる作品です。
京極夏彦推薦と帯にあるが・・・時代考証的に「推薦」なのかもしれません。
内容は安楽椅子探偵の玄翁先生と少々間抜けな新聞記者の阿閉万(あとじよろず)の絡みで話は進行します。トリックはいまひとつですが、なんか雰囲気が良い(好みはあるが)昭和の初期が舞台、この作家はこの辺りが好きらしい。あまり構えずに読めば結構楽しめる作品です。
京極夏彦推薦と帯にあるが・・・時代考証的に「推薦」なのかもしれません。
2021年9月20日に日本でレビュー済み
『冥都七事件』に続く、昭和レトロ探偵小説短編集シリーズ第二弾。
前作の巻末で衝撃的に行方を絶った玄翁先生でしたが、湯治に出かけてぎっくり腰になっていたという説明であっさり帰ってきたので唖然茫然。あらら、そうすると前作の最後のページの大家さんは何者だったの……?
270ページ程度のボリュームに7つの短編を収録。事件が起こった!玄翁先生に情報を伝えた!玄翁先生が推理した!というのが基本パターンでして、マンネリにならないように多少は変化をつけつつ、推理クイズに振り切った構成はみな同じ。人間ドラマの要素はおろか、ストーリーもあってないようなものであります。新ヒロイン?のノンコさんと美人記者の尚子女史が「ちょろ万」阿閉万をめぐって衝突したりもするんですが、いったい、どんな読者層の需要があったのかしらん。
レトロでモダンで猟奇(エログロ)をアピールしていますが、実際に読んでみるとエログロ要素はそれほど強くないのも前作通り。ただ、破天荒なトリックで引っ張った前作からは一転、トリックは全体にスケールダウンしておりまして、真相を知ってがっかりということも多々ございました。
ミステリ小説としてはすっきりしない読後感ですが、そういう小説だと割り切って、凝りに凝った昭和レトロ描写を楽しむのがおそらく吉。
前作の巻末で衝撃的に行方を絶った玄翁先生でしたが、湯治に出かけてぎっくり腰になっていたという説明であっさり帰ってきたので唖然茫然。あらら、そうすると前作の最後のページの大家さんは何者だったの……?
270ページ程度のボリュームに7つの短編を収録。事件が起こった!玄翁先生に情報を伝えた!玄翁先生が推理した!というのが基本パターンでして、マンネリにならないように多少は変化をつけつつ、推理クイズに振り切った構成はみな同じ。人間ドラマの要素はおろか、ストーリーもあってないようなものであります。新ヒロイン?のノンコさんと美人記者の尚子女史が「ちょろ万」阿閉万をめぐって衝突したりもするんですが、いったい、どんな読者層の需要があったのかしらん。
レトロでモダンで猟奇(エログロ)をアピールしていますが、実際に読んでみるとエログロ要素はそれほど強くないのも前作通り。ただ、破天荒なトリックで引っ張った前作からは一転、トリックは全体にスケールダウンしておりまして、真相を知ってがっかりということも多々ございました。
ミステリ小説としてはすっきりしない読後感ですが、そういう小説だと割り切って、凝りに凝った昭和レトロ描写を楽しむのがおそらく吉。